孤独でいる時間を肯定するコーヒー

だれかと過ごす時間の中で
共感が生まれることは、
とても素敵なことです。
会話があり、笑いがあり、
記憶が共有される時間には、
確かな豊かさがあります。

でもそれと同じくらい、
孤独でいるという状態も、
肯定され、応援されていいのではないかと思うんです。

たとえば、
ひとりで気になるカフェに、
1時間ほどドライブして行ってきたという話。

以前なら、どこか言い訳のような空気が
まとわりついてきた気がします。

寂しくなかった?
誰か誘えばよかったのに。
とかね。

けれど最近は、

「いいなあ、素敵な時間の使い方だね」

そんな向きの反応も
増えてたような気がしています。

ひとりでいることは、
足りない状態ではありません。
誰とも比べず、
誰にも合わせず、
自分の感覚を信じて過ごす時間。

それは、静かだけれど、
とても伸びやかで、
豊かな選択だと思っています。

コーヒーは、その時間と
とても相性がいい飲み物です。

豆を挽き、お湯を注ぎ、
香りが立ち上がるのを待つ。
誰にも急かされず、
ただ自分のペースだけがそこにある。

そのとき、
孤独は紛らわせるものではなくなり、
静かに肯定される状態へと
変わっていきます。

わたしたちは、
孤独を肯定し、応援する存在でありたいと思っています。
一人で過ごす時間が、
「いい時間だったね」と自然に受け止められる。
そんな向きが、社会の中にあってもいい。

わたし自身、
一人でいる時間をとても大切にしています。
だからこそ、
その時間にそっと寄り添えるものを、
コーヒーというかたちで用意しています。

孤独とコーヒーは、
共にあることで、
静かに肯定されあう、密約のような関係。

今日もまた、

一人でいることを愉しめるあなたのために、
静かな一杯を用意しています。

text by Masuda (Silent Field Coffee – Roaster / Director)