Sense of Wonder

― 光に触れ、心がほどける ―

“The world is full of magic things,
patiently waiting for our senses to grow sharper.”
― W.B. Yeats
『世界は魔法で満ちている。
ただ、私たちの感性がそれに気づくのを静かに待っているだけだ。』

Sense of Wonderは、
“自然への小さな好奇心が、創造を呼び覚ます”
その瞬間を浅煎りエチオピアで描いたコーヒー。

机の上には紙とインク。
その横には、散歩の途中で拾った枝や、
理由もなく惹かれて並べた透明な試験管。
アトリエに差し込む朝の光が、
それらをまるで標本のように照らし出す。

立ち上がるのは、ベリーの明るい甘酸っぱさと
シトラスのきらめき。
冷たい朝の空気とも、自然の匂いとも、
静かに呼応しながら感性をひらく。

ひらめきは必ずしも机の上で生まれるわけじゃない。
川辺を渡る薄いミストの揺れ、
枝に止まった小さな鳥の影、
白いシャツの襟に残るひんやりした空気――
そうした“自然の細部”への小さな好奇心が、
静かに創造のスイッチを押す。

Sense of Wonder。
光に触れ、心がひらく。
自然と創造のあいだに立つ、一杯。

Serving Notes

― Sense of Wonderを美味しく味わうための幾つかのヒント ―

薄明かりのアトリエに、朝の光が静かに差し込む瞬間。

ガラスの試験管が淡く反射し、
ベリーの香りとともに感性が目を覚ます。

開いたスケッチブックの横に置いた、小さな枝の美しいねじれ。

その偶然の造形が、
シトラスの透明感と同じリズムで思考を刺激する。

窓の外で、一羽の小さな鳥が枝に止まる。

羽の揺れと浅煎りの酸が呼応して、
“世界の細部に気づく”感覚が広がっていく。

早朝の川辺を渡る薄いミストが、少しずつ形を変えながら流れていく。

その曖昧な輪郭が、
アイデアの種になることを知っている。

白いシャツの襟に残るひんやりした空気。

その冷たさが、浅煎りの清々しさと重なり、
心がまっすぐ研ぎ澄まされる。

Coffee Spec

【原産国】
エチオピア
【地域】
イルガチェフェ / シダモ
【 精製】
ナチュラル
【標高
1,900〜2,100m
【風味(カッピング)】
ラズベリー
ホワイトピーチ
シトラスゼスト
ジャスミン
透き通る甘み
【焙煎度合い】
浅煎り(ライト〜ミディアム)
【推奨抽出】
ペーパードリップ、エアロプレス
【 味わいの印象】
きらめく酸と花の香り。
冷めるほど甘みが華やぐ、ひらめきの浅煎り。

Vibes

― 自然と創造が交差する小さなアイコンたち ―

透き通ったガラスの試験管(用途はなくていい)
枝にとまった小さな鳥の影
早朝の川辺を渡る薄いミスト
白いシャツの襟に残ったひんやりした空気
半透明のセルフレーム眼鏡
曾祖父の日記
ゆきだるまのかけら
トレーシングペーパーの薄い皺
インクの瓶(深い青)
朝日に透ける小さな観葉植物の影